耳鳴りとは?


まず耳に疾患がない人でも、静かな部屋に入るとシーンと音がしたり、急激な気圧の変化する場合など

一過性に、ほとんどの人が耳鳴りを感じるものです。

 

しかし、日常生活で気になって不愉快と感じるものは病的なものとしてあつかわれます。

どんな耳鳴りがあるのか?


自覚的耳鳴り

本人のみに聞こえる一種の聴覚の異常感。非拍動性。

その原因は、聴覚伝導路を含む聴覚器官のどこかの場所に生じた機械的刺激【これは神経に及ぼす圧力や緊張など】・化学的刺激【細菌や毒素、薬物による中毒、血液供給の不足など】が誘因だと考えられています。

これらの誘因により、有毛細胞や神経線維、シナプスなどの刺激に対する興奮性を変化させ、正常の場合にはなんの作用を持たない圧力や刺激が、異常感覚を起こしてくる事を言います。

 

この有毛細胞や神経の異常興奮の場合には鍼灸治療は有効だと考えています。

 

鍼灸刺激に対する生体反応
まず、生体のフィードバック機構とは?
ホメオスターシス(homeostasis)とは安定した状態を意味しますが、固定した状態を意味するものではありません。生体には数多くの感覚性・求心性情報によって成り立つフィードバック調節系があります。これらの求心性情報が常に脳に作用することによって脳によるホメオスターシス調節が行われます。つまり、一秒一秒変化する身体の内部・外部環境の変化は、求心性情報として脳に伝えられて、脳内で統合されその結果、自律神経系、内分泌系、体性神経系の出力を介して内臓や運動機能の活動が適切に調節されています。

 

鍼灸治療は鍼やお灸をして身体に刺激を与え、生体のフィードバック機構をうまく利用した治療法なのです。
この様に鍼灸の刺激により、有毛細胞や神経の異常興奮を抑え、安定した正常の状態に戻していきます。

 

他覚的耳鳴り

振動性耳鳴り。

筋肉の活動や血管の変化によって生じるもの。身体から雑音源が出る。筋肉性雑音としては、耳小骨筋や口蓋帆筋の攣縮による間欠音、血管性雑音としては重症貧血の場合こま音、耳近傍あるいは脳底の動静脈瘤、そのほか奇形による拍動性耳鳴りなどがあります。これらは本人だけじゃなく、他の人も聞くことができることがあるので他覚的耳鳴りと言います。

 

この様に耳鳴りと言っても色々な事が考えられますので、まずは病院に行って検査を受けることをおすすめしています。

 

尚、検査を受けて耳に異常がないと言われたり、耳鳴りの音に慣れるしかないと言われたり、いくら病院に通っても治らない人は一度鍼灸治療を試してみることをおすすめします。

 

 

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